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「闇は、光を覆い隠す…」
刀刃(漆黒)は、そう言う。
「はぁ…」
真・賢也は、言う。
刀刃(漆黒)は、斬り刻まれながら穴を塞ぐ。
刀刃(漆黒)の身体は、血みどろになっている。
左手の中指の白百合型の指輪に紅色の血が染まる。
「身体が血みどろだな…」
真・賢也は、言う。
「お前がやったんだろうが…」
刀刃(漆黒)は、言う。
「確かに…な…」
真・賢也は、言う。
「てか…お前…負陰気変わり過ぎだろ…」
真・賢也は、言う。
「刀刃の闇の部分だからな…」
刀刃(漆黒)は、言う。
「闇の部分…」
真・賢也は、言う。
「あぁ…そうだ…コイツが抱えてる…闇その者だ…」
刀刃(漆黒)は、言う。
「闇その者か…」
真・賢也は、言う
「あぁ…」
刀刃(漆黒)は、言う。
身体は、血みどろで刀刃の意識が無い。
「お前と闘う気が失せた…」
真・賢也は、そう言いながら紫の光の中へ消えて行く。
「逃げやがった…」
バタ
刀刃の血みどろの身体が図書室の床に倒れる。
数時間後
学生寮
「兄さん…兄さん…しっかりして…」
琴葉の声が聞こえる。
「こ…琴…琴葉…」
刀刃は、意識を取り戻す。
「賢也は、何処へいったんだ…」
琴葉に聞く
「分からない…私が図書室に来た頃には、兄さんが倒れてたから…」
琴葉は、答える。
「そうか…」
刀刃は、言う。
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