刑事×店

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「テテテテッテテー、テッテッテ、HEY!俺!イケ!イケ!メン!メン!ヘケ!」 うるっせぇなぁもう…! 最後のヘケって何だよあのハムスターアニメの主人公気取りかっ! この森田緋という男を俺は、チャラ男と称したがただのやかましい男なだけだな。やかましい男は生徒会長だけでじゅーぶん! そしてめちゃくちゃ空気が読めていない。 今、俺はとても窮地に追いやられている。 雰囲気も重苦しい。そして息苦しい。 そんなピリピリした雰囲気の中、森田緋だけがやかましく騒いでいる。 今にも崩れてしまいそうなミニテーブルとパイプ椅子に俺と鐘崎刑事は向かい合うようにして座っていた。 鐘崎刑事の刺すような視線と、森田緋のテンション高い声に俺の頭はどうにかなってしまいそうだ。 「イェーイ!!カピバラのカピ太郎さん!ほら、ゆきちんも俺と一緒に歌お!カーピバーラのぉぉぉ」 気安くゆきちんと呼ぶんじゃねぇぇ!!!! しかもカピバラじゃなくてハムッ… いや、突っ込まん。突っ込まんぞ! お前には突っ込まん!変な意味じゃなくてね。 「悪いが、静かにしてくれ。というか、向こうに行っててくれないか。」 「アウチ!!!」 鐘崎刑事と二人きりになるのも嫌だが… 鐘崎刑事GJ!!!!
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