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改めて俺は店長と面接を再開することにした。
「えーと、鐘崎刑事さんとの会話は終わりましたか?…あっ、ござるか?」
無理して言わなくてもいいのに…この人…自分をキャラ決めしたばかりなのかな…
「はい。お騒がせしてすみませんでした。」
「あの刑事さんは、ずっと前からこのコンビニに立ち寄ってくれていた常連さんなのでござるよ。」
えっ。そうだったのか…
「この店が襲われてめちゃくちゃになった後も、親身になって捜査協力してくれたのでござる。あの方は、本当に良い刑事でござるよ。」
この店は襲われてこんな惨状になったのか…!
「いつ襲われたんですか?」
「ちょうど、一週間ほど前でござる。たった一人の男の仕業でござる…急に現れたのでござるが、どうやら裏の世界では有名な男の仕業ですござる。」
ですござるおかしい!無理すんな!
「でも、どうしていきなりこのコンビニを襲ったんですかね?」
俺の面接なのに、俺が問いただしてばかりいるが気になってしょうがない。
「それは、拙者にも分かりませぬ。ただその男というのが、年齢不詳なのでござるが、名を炎条路魔聡(えんじょうじまさと)と言うらしいでござる…」
漢字凄っ!
「彼は、コンビニを破壊し、荒らしている最中に叫んでいたらしいのでござる。『強い奴はどこ?俺と友達になろうよ…』と。」
………………
怖いェ!!!!!
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