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『貴様達は現世で死んだのだ!!ここは“黄泉の国”。貴様等には今から“三途の川”を渡ってもらう!』
一息つき死神の言葉は続く。
『我の後方にある“三途の川”を渡ってもらう前に、我の横にある“泉”に浸かってもらう!!一列に並べ!!!』
有無を言わせない重圧のある声に従う死者達。数分と起たずに長い長い行列が出来上がり、死神が顎骨を動かす。
『この“泉”は少し特別でな、ある“罪”に反応して現象が発生する!!心配するな!“罪”を犯してはおらぬ者には熱さを感じないようになっている。質問は受け付けぬ!!』
『前の者!!進め!!』
死神の言葉と共に、先頭の死者は戸惑いながらも進む。足と腕は震え、恐怖が沸き上がる。
“泉”の前まで辿り着いた男性だが、恐怖からか足がすくみ、その場にひざまずいてしまった。
『……?どうしたのだ。さっさと浸かれ!!』
言いながら死神は男性に歩み寄り、深紅の大鎌の刃を男性の首に突き付ける。
「ひっひぃぃ~!!」
男性は奇声を発し、涙を流す。
『我はモタモタする奴は嫌いだ!!浸かるなら早く浸かれ!浸からぬのなら貴様の魂を切り裂くぞ!!』
重圧。空気が重くなるのを感じた骸は、漆黒の瞳で行く末を見守る。
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