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私の彼には彼女いる。
同棲までしている彼女が。
それを承知で私は付き合った。
私は一般的に浮気相手ってやつ。
これが私のどん底人生の始まりだったのだ。
私はいつも自分がホンカノだって言い聞かせてはいたけど、
空気読めないバイト仲間が私の前で彼女の話を彼にふって、気まずそうに交わす彼を見たらいつも現実を見せられた気分になっていた。
まぁ、私と彼の関係は信用できる人以外には内緒だったわけで…
空気を読めるはずもないのだが…
ポロッ…
私は涙を流した。
悲しかったのはもちろんだが、泣いて見せれば、もしかしたら…という期待をもち、わざと泣いた。
「ひどいよ…。
浮気ってわかってて付き合ったんでしょ?
彼女いるけど、おまえも好きだから付き合ってくれ!そして彼女にバレたから別れてくれ?
そんなのないよ!!」
私は大袈裟に声をあげて泣いた。
私だって彼女がいるのわかってて付き合ったんだから彼だけが悪いとは言えない。
でも嘘は言ってない。
こうゆう場合男側が悪くなってしまう世の中だから。
別れを告げられたその時から、『世界で一番愛している人』から『世界で一番憎い人』になってしまったのだ。
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