焦る心

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「はじめまして、大久保 マユです。よろしくお願いします」 面接の時は、堂々としていた彼女は、顔を真っ赤にして皆の前で挨拶をした。 彼女の教育係についたのは林さん。1番ベテランの優しいおばさんだった。 私はもしかして、自分が教える事になるかもしれないと緊張していたので、少し安心した。 人に教えるほどの自信はまだなかったから。 見た目と違って大人しいんだな、と思ったのもつかの間で、 ただ緊張していただけだったらしい。 一ヶ月もたたず、みんなと打ち解けてしまった。 そう、私の大好きな大好きな、店長とも。
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