嫉妬と淫炎

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そう思えば思うほど、私はカラダが熱くなった。 大久保さんが降り、2人だけになる。 タクシーの運転手と談笑していた店長の、ふと会話が一段落した時。 想いを込めて見つめた。 視線に気づいた店長が 「岡田さん何?どうした?」 声をかけてくれる。 心なしか、熱っぽいまなざしの様に思えた。 大きな目。 こんなに近くだと、喉や頬のライン、全てが男なのだとはっきり思う。 少しだけ駄々っ子のような声を出して 「もうちょっとだけ、何処かで飲みたいなぁって思って」 と言った。
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