武術ラプソディ

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「いや~ 宇宙くん参った 上達したね」 「やた~!センセに勝った!」 道場に戻ると、宇宙りんが仰向けに倒れた先生の上で勝ち名乗りを上げていました 「先生!お茶がはいりました♪」 「あぁ 柊さん ありがとう 宇宙くん 先生お茶を飲んでくるから こないだやった型を練習しててね」 「はぁい!」 意図的になのかはわからないですけど 先生は私と二人になるように宇宙りんを遠ざけました 「はぁ~ 美味しいですね 柊さんのお茶」 「あ…ありがとうございます…」 … 「せ!先生 あの…」 「ひ!柊さん あの…」 お互いの声が被ってしまった 「あ、先生からどうぞ!」 「あ、 柊さんから…」 さらにカブって私は可笑しくなってしまいました 脇の先生も笑ってる 「先生…じゃあ私から あの…この間はすみませんでした せっかく先生が誘ってくれたのに断ってしまって…」 「いえいえ お仕事ですから…仕方ないですよ ケアマネージャーの仕事は家族の都合に合わせなければいけませんから…大変です」 ケアマネージャーの仕事はお医者さんとも話す機会があります 先生にも仕事の中身を理解してもらえる それが嬉しくもあります
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