潮騒の歌う街で

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「ただいま戻りました~!」 外回りを終えて 私の今の職場 介護支援事業所『夕凪』に戻ってきた 夕凪では二人の職員が迎えてくれた 「ひいちゃん おかえりなさ~ぃ」 「ひぃ姉!おかえりサマンサっ」 始めに声をかけてくれたのは 私の尊敬する先輩ケアマネージャーの舞子さん おっとりした性格で、時々天然ボケる時はあるけど… それがまた親近感を誘う とっても頼れるお母さん的な存在 そして 二番目に声をかけてきた 軽めの口調の女の子は 事務員の美紀ちゃん 歳は私より六つ下の20歳 仕事は私と同時期に入社したけど 歳の差もあり 私の事を『ひぃ姉』と呼んで慕ってくれる 若さゆえに 話し方もちょっと変わってるけど… それでも八重歯がカワイイ妹みたいな存在 普段はこの仲の良い二人と一緒に仕事をしています 「ひぃちゃん そういえば 所長が珍しく来たのよ~ 何か~ひぃちゃんに用事があったみたいよ~」
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