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それから図書室に行くと話すようになった。
学年は一緒で学科が違った。
係は放課後はいつもそいつがやってる。
名前は安土巴。あづちともえ。
なんかすごい名前だなって言ったら苦笑いされた。
巴も本をよく読む。しかも俺と同じ種類の本。他にも夏目漱石とか難しそうな本も読んでる。
ずっと、俺と話してみたかったらしい。
「いつも、私が好きな本とか読みたいなっていう本を借りてくから、話してみたかったの」
つまり読書仲間として、だ。
それが嬉しいような残念なようなよくわからない気持ちになった。
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