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紅く、紅色に染まるきれいな長い髪を払いのけ支度を始める。
その眼はまるで、血のよう。
紅色の鎧、古龍種/テオ・テスカトル装備をめんどくさそうに着ていたとき
「ご主人様、クエストですかニャ?」
キッチンからいそいそと出てきたのはオトモのミギャ。
寝起きなのか目を眩しそうに瞬きしている
「あぁ。今日はとびっきりなモンスターが入ってるって聞いたからな!もー!うずうずしてたまんねぇんだよ♪」
ガシャガシャと音をたてて鎧を一生懸命に着るている
紅色の長い髪、紅色の瞳。
別の名は、紅蓮の帝王
「ミギャも支度してこいよ。俺っちは村長さんに話聞いてくるからよ♪」
「わかったニャ!すぐ支度しますニャ!」
そうしてミギャは颯爽とキッチンに入って行った。
外に出ると眩しい太陽の光に、積もった雪がキラキラと光輝いていた。
ここは、ポッケ村
雪の村でもある。
薪を焚いている村長の姿が見えて足早に近づく。
「よぅ!じいさん、今日はいいモンスターが入ったって聞いたんだけどさ♪」
顔を上げた村長の顔は怒っていた。
「私は爺ではない!女じゃぞ…(まったく何回言えば覚えるのじゃ…(呆
…ふむ…モンスターの事ならば入っておるぞ。しかし今回の相手は少し手強い相手じゃ、くれぐれも用心するんじゃぞ」
村長の目は[侮るではないぞ]と訴えているように見える。
「大丈夫、大丈夫!俺っちは無敵だから」
ニヤリと笑うその顔は、自信に満ちた顔であった。
それに、肌は雪焼けで少し日焼けして顔立ちはきれいに整っておりそこら中の女子の心を鷲掴みするが……
当の本人は恋愛には鈍感過ぎる…ので
振り向きもせず。
「もったいないのぅ」
クエストを受け急いで走ってきたオトモを隣に、クエストを達成させる為に目的の場所へ歩いていくハンターの後ろ姿を見て
密かに呟いた村長であった……
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