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いつまでこの沈黙が続くのか不安になってきた。
この重い空気の中、口を開いたのはポニーテールの女の子だった。
「海斗…。その子、なに?」
やっぱり、知り合いなんだ…。
でも、ただの知り合いならこんなに悲しい顔しないよね?
「えっと…」
海斗は困ったように口ごもる。
なんで?
彼女って言ってくれればいいじゃん…。
あたしの視線に気づいたのか、海斗と目があった。
「美紗…ごめん…。」
なに、ごめんって…?
「…どういう意味…?」
汗で背中にワンピースが張り付いて気持ち悪い。
「ウララ…」
ウララ?
あぁ、ポニーテールの女の子か。
「…友だち。」
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