倉野隆志 2

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よく、 映画やドラマにある話だが、 本当に そうだった。 その日の朝は 本当にいつもと変わらない 朝だった。 いつもの様に 味噌汁の良い香りで 少し脳が覚醒し それに続いて 「朝だよ~!!」 彼女の元気な声で 目が覚めた。 慌ただしくも 明るくて 楽しい いつもと変わらぬ 朝だった。 「行ってきます。」 「行ってらっしゃい! 早く帰ってきてね!」 「ハ~イ。」 ―ガチャッ ― バタン。 これが 俺の中での 最期の彼女だった。
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