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「な‥
なんで笑うのぉ‥ぅぅ‥」
涙と鼻水をハンカチで拭いながら
そう俺に言ってきた彼女を
見ながら
俺は心の中で呟いた。
―違うんだよ。
君のあまりにも純粋な心に
俺は愛おしさのあまり
笑ってしまったんだ。
俺の話で今まで
感動し、
ましてや泣いてくれた人が
いただろうか。
いない。
これは俺の話術の賜物か?
絶対違う。
これは
彼女の人並み外れた感受性の豊さと
理解力の賜物だ。
俺は
彼女を知れば知るほど
大好きになっていった。
見れば見るほど可愛く、
抱きしめる程に愛おしくて
たまらなかった。
そして
1年後、
俺は神父様に誓った。
―俺は、
この目の前の天使のためなら
何だって出来る。
どんな事でもやってやる。
そう、
本気で神に誓った。
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