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司の足は止まった。
予想していない結果だった。
ああいうタイプの人間は、あそこまで言えば、大抵は諦めて帰るはずだ。
それに今の発言には、引っ掛かる事がいくつかあった。
司は、またその男の方を向いた。
「同じ2年だったんだな」
司は、見た事ない顔だったから1年だと思っていた。
「しかも隣のクラスじゃん」
司は、C組だった。
「で、その頼みって何?」
司には、こういうタイプの友達はいなかった。
だから、そんな人間がどんな頼みを、しかも関わりのない自分にしてくるのか、少し興味があった。
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