依頼人

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「あいつ……余計な事しゃべりやがって…」 確かに1年の終わりに取り持った奴は、お調子者のおしゃべりだった。 「その話を聞いて、友達でもない俺にって事か?」 吉川は、コクンと頷いた。 「よしっ、手伝おう」 司は、笑顔で答えた。 俯いていた吉川の顔が、パッと明るくなって上を向いた。 「なんて言うと思ったのか?」 吉川と目が合った瞬間に、司は言った。 「なんで友達でもないお前の、そんな頼みを聞かなきゃならないんだ?自分の恋愛ぐらい自分でなんとかしろよ」
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