依頼人

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めんどうな事には関わりたくない。 友達の相談に乗っていた流れで協力してきた今までとは、全く違う。 「都合が良すぎるんじゃないのか?話になんねぇ」 司は、今度こそ帰ろうと吉川に背中を向けて 「じゃあな」 と、手を振り歩きだした。 「頼むよ……」 小さな声が聞こえた。 「頼むよ……」 小さいけど、妙に力強い言葉だった。 「俺……人見知りで…話した事ない人とは…うまく…話せないんだ。特に……その子とは……目も…合わせられなくて……」
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