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「目も合わせなれないって…お前なぁ…」
「でも好きなんだ」
この一言は、今までの話し方と明らかに違った。
ハッキリと、司に伝わった。
「それはよく分かった。ただ、俺には関係ない」
司は、もう一度吉川の方を向いた。
「っ………」
吉川は、頭を下げていた。
「頭は、そう簡単に下げてもいいものなのか?」
「………」
吉川は何も言わずに、ずっと頭を下げていた。
通行人が、こちらを見ていた。
よく考えればここは道の真ん中。
変な目で見られている。
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