1人が本棚に入れています
本棚に追加
吉川は不思議そうな顔で司を見ていた。
「端からお前の意見を聞く気はない。作戦はもうすでに決まってるから」
司は、言い慣れてきた意地悪発言をして、吉川の方を見ながら続けた。
「お前は、運動も学力も平均点過ぎて全く目立たないからな。どちらも鍛え直してもらう」
「えっ?それは…」
水野との関係を深める行動になっているのか、吉川はまた疑問を持ったのだろうとすぐに分かった。
「関係あるのかって事だろ?大丈夫だ。俺はちゃんと契約内の事を言ってる」
司は、この場で思いついたように話を進めていたが、実はちゃんと作戦を事前に用意していた。
「お前の文武両道のカリキュラムだ」
そう言いながら、司は1枚の紙を鞄から取り出し吉川に渡した。
最初のコメントを投稿しよう!