依頼人

6/14
前へ
/73ページ
次へ
なぜか謝ってきた。 質問の回答になってない事にも少しイラつきを感じながら、司は振り向いた。 そこには、1人の冴えない男が立っていた。 制服が同じだったから、同じ学校の人間である事はすぐに分かった。 ただ…司の記憶にはない人物だった。 「なんでつけてきたとか、謝罪とかは、今はいいから、とりあえず…誰だお前?」 「あっ……えっと……」 司は、こういうナヨナヨしたタイプの人間が嫌いだった。 「あ~、もう分かった。誰だとかはいいから、用件だけ話して。何?俺になんか用か?」
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加