初めの1歩

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     「真莉?」         ビクッ。 「あ。噂をすれば」 前田君がこの前みたいに、龍哉に手を振る。 「……」   グィ!! 「ひゃ!?」 龍哉が私の髪を持ち上げて、首筋が露わになる。 やだゃだ///。見えちゃう~!! 必死に髪を戻そうとしても、龍哉が私の髪を離さない。 「賢」 「クスクス。龍哉。俺にまでヤキモチ妬くなよ」 「……」 「行くぞ」 再びグイっと腕を掴まれ、教室を出る。 教室を出るときに、振り返ると、前田君がニヤニヤと笑いながら手を振っていた。 その後またしても空き教室に連れ込まれる私。 龍哉はハァッとため息をつくと、前回と同じようにドアに施錠した。
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