初めの1歩

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「お前さぁ………」 龍哉が話しかけてくれる。  でも顔があげられない。 「真莉?聞いてんのかよ?」 いつまでも顔を上げない私を不思議に思って、龍哉が顔を覗いてきた。 「……うわ!!キモ!!」 ………キモいって………。 「お前・・・・何笑ってんだよ??」 気が付いたら私、真っ赤な顔してニヤついてたみたい。 ギュ!! 思いっきり龍哉の胸に飛び込む。 「!?」 龍哉は目を開けて驚いている。 「龍哉、大好き、大好き!!」 さらに思いっきり抱きつく。 「は?」 龍哉はわけがわからないって顔をしている。 耳についてるピンクゴールドのピアスを触る。 「これ、ありがとう。本当に嬉しい」 すると龍哉は意味が分かったのか大きくため息をついた。 「はぁ。……賢の野郎…」 龍哉が照れてる どうしよう・・・・すごい嬉しい。
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