初めの1歩

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龍哉が  ギュッ  って優しく抱き返してくれる。 時間が止まってるみたいに、時がゆっくりと進む。 トクントクンって行動が重なって。 ずっと、本当に好きで付き合ってるのか不安で…… …好きなのは私だけなのかなって不安だったんだ…。 「お姉さんのなんて、嘘言わなくたっていいじゃない」 「…恥ずいだろ」 龍哉がてれ隠しなのか  ギューーーッ って抱きしめる力を強くしてくれる。 最近これが龍哉のてれ隠しだって気づいたんだ。 愛しい。愛しい。 「三カ月記念……覚えててくれたんだね」 顔をあげて龍哉の方を見ると、少し、赤い。 「まぁな」
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