初めの1歩

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 フイッっと横を向く龍哉は普段の大人っぽい男の子ではなく、普通の高校生の様に感じた。 「あれだけ2カ月記念の時言われたし、お前にたいに馬鹿じゃないから覚えてるよ」  でもいつもの龍哉に戻る。 「じゃ、じゃぁ……」 「ん?」 体を少し離しておでことおでこをくっつける。 すごく龍哉の顔が近くてドキドキしちゃう。 「わっ、私の昨日の下着!!」  ギュッと目を閉じて叫ぶように言う。 「は?」 龍哉は目をキョトンとさせている。 「覚えてる!?おっ、おっ、オニューなんだよ??」 親友と買いに行って、勇気を出して買った下着。 龍哉に喜んでもらいたくて。 龍哉はクスッっと笑うと 私の耳に唇をあてた。 「あぁ、ちょっと冒険した黒のレース?」 「…っ」 おっ、覚えてるんだ。 それはそれで恥ずかしい…。
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