秘密事

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――――プルル。 「あ?」  良かった、  出てくれた…。 「龍哉? ごめんね! 今着信見てっ」 「そ」 さっきから一言しか喋ってくれない。 こういう時は、怒ってる証拠。 「…怒らないで。携帯見れなかったの」 「別に?」 「・・・・」 少ない言葉はいつもどうりなんだけど すごく冷たく感じる。 私まで言葉に詰まってしまう。 「…お前今どこにいんの?」 黙ってしまった私に龍哉が諦めたように喋り始めた。 「え?っと、駅前だよ?」 「行くわ」 えぇ!?無理無理!!バイトの後で顔もボロボロだし!! 「いい!!いい!!」 「なんでだよ?こんな時間に危ねぇじゃん」 キュン。 って違う!! 「本当にいい!悪いし!」 龍哉の前では完璧な私じゃないと会いたくないー! 「…駅の近くで、人がたくさんいる様なところで待ってろ」 ブチ。 「あっ!龍哉!?」 一方的に切られちゃった…。 来てくれるって事だよね?
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