Mail①

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いわゆるラップ音というやつだろう。お経がレンタルしてくる心霊ドキュメンタリービデオに時々出てくる。 『おーい❗お経大丈夫かー❗』 すぐさま 『なんともねーっ❗それにしても今のラップ音はすごかったなー❗』 なんだか腕時計を手にした瞬間に音が鳴ったような…。 気づくと俺も二階に来ていた。 客室であろう部屋がいくつか並んでいる。 一つ一つ見てまわり、一番奥まできた。 奥には客室とはまた違うドアの部屋があった。 『ここは何だろうね?』 そう言ってお経がドアに手をかけるが、開かない…。 どうやら施錠されているみたいだ…。 と、その時だった! 〔バチッ!〕 まただ…。ラップ音…。しかも俺たちの前にあるこの部屋からだ。 『なぁおい。さすがにやばくねーか…?もう帰ろうぜ。』 俺がそう言うと、 『…そうだな。さすがにヤベー感じがしてきたよ。』 俺たちはこれ以上ここにいたら、なんだかヤバイ感じがしてきて帰る事にした。 ……ん、この腕時計…。 当たり前に持ち帰るわけもなく、なんとなくドアの前にそっと置いた…。 なんだかそうしないといけない感じがしたから。 やれやれ、今日はいつになく疲れたね。 結構怖かったし。 お経、マックおごれよな。
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