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両耳を塞ぎながら食パンを食べきるのは至難の技なので、食パンを1枚完食したら直ぐ様走って家を出た。
だって、いつまでもリア充な会話をしているんだもの。
非リア充な俺には、あの空間は耐えられないからね。
だけど女子と会話するのは俺にとって…いや何でもない。
「ともかく、まだ時間的には余裕だし、ゆっくり自転車コイでも間に合うな。」
錆びた自転車に股がり、いざサドルを踏み込む。
ガタン
あれ?こげない・・・?
ガタンガタン
あ、鍵かけてなかった。
失敬失敬。
ガチャン
「よし、これで・・・」
ガタン
もう!なんなの?
寿命なんですか!?自転車さん!
全くこげないし。今度自転車屋さんに行くとするか…
「仕方ない・・・歩いていこう・・・」
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