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「もしかして、モデルの幸田 祐さんですか?」
タクシーの運転手が俺に声を掛けた。グラサンにキャップでも、バレバレみたいだ。
「えぇ、まぁ…」
「お隣の方は…」
「弟の翔(しょう)です」
隣に座る美羽が、はぁ?みたいな顔をした。
「弟さん?全然似てませんね。個性的と言うか…」
「あはは、コイツ、女の子よりフィギュアが好きなんですよ」
美羽が頬を膨らませ、プイッとソッポを向いた。
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