弟ですけど、ナニカ?

6/20
前へ
/675ページ
次へ
「太陽の下を一緒に歩くなんて、久しぶりだな。高校生の頃はよくデートしたよな」 「そうよね。祐はオンナの振りして、私を騙したんだもんね!」 「こら、声が大きいよ。私じゃなくて、僕だろ」 不釣り合いなツーショットに周囲の視線が集まる。 「あれ、幸田 祐じゃない?カッコいい~!てか、隣誰よ?キモい~」 周囲の声に益々、美羽は剥れている。美羽の前方から、怪しげな二人連れ。 二人とも白髪で、眼鏡を掛けている。けど、よく見ると何処かで見たような…。
/675ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5927人が本棚に入れています
本棚に追加