5927人が本棚に入れています
本棚に追加
白髪の二人が、ギョッとした顔で俺達を見た。
「あら、祐じゃないの。奇遇ねぇ。叔母さんよ、やだぁ忘れないで」
俺の肩をバシッと叩いた白髪の婦人。誰が誰の叔母さんだって?
「ていうか、祐、お隣のキショい男の子は?」
「俺の弟ですけど。どちらの叔母ですか?父方?母方?」
「弟!?お前、弟いねーじゃん」
白髪の婦人が、慌てて口を塞ぐ。隣の婦人も、眼鏡の奥の目を見開く。
「ま、さ、か、お前達…」
最初のコメントを投稿しよう!