プロローグ

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室内を包むラベンダーの香り。ラベンダーの匂いに包まれながら、私は祐とキスを交わす。 ここはテレビ局の控え室。 デビューして二年、藍里も私も、二人ではなく個々の活動が増えていた。 勿論、いまだに現役モデルの祐と翼も同じだ。 祐が私を後ろから抱き締める。そして私の耳元に唇を寄せた。ふんわり香る甘い香水。 今日はオンナの姿で、バラエティー番組の収録。
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