5927人が本棚に入れています
本棚に追加
「だって、それ以外出来ないもん。祐みたいに化けれないよ」
「化けるって、ひでぇな」
「でもね、サングラスしてるのに、タクシーのおじさんに、『お兄ちゃん可愛いね』って、色目使われちゃった」
「なぬっ!」
祐は血相を変え、私を抱き締める。
「確かに、小さくて色白で、可愛いよな。男が好きなヤツには、堪らないかも」
「やだ。やめてよ」
「気をつけろよ。男はみんな狼だから」
祐が一番、狼だよ。
最初のコメントを投稿しよう!