恋心は突然に

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「鈴華さんの唇いただきー」 「あっ!!ちょっと待ちなさい田沼!!」 田沼は悪戯にニッコリと笑うとスタスタと歩いていった。 私はその後を追いかける。 ………ほんと、田沼は私の性格理解できるから面倒。 私がすでに田沼に惚れちゃったのもバレちゃったんだから。 私は赤く染まった頬に手を滑らせ、ニッコリと笑った。 「……唐揚げが私を待ってるわ」 唐揚げを食べて、二次会に行き──── 私は田沼の思惑通りに彼の家に行っちゃうんだろうなぁと思った。 ちょっと悔しいけど、許してあげる。 これから楽しくなりそうだからね。 私は小さくクスッと笑うと田沼の元へ走っていった。 ─END─
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