スタート地点

3/13
前へ
/323ページ
次へ
「あー、まぁ今さら名字呼びもへんだろ」 「そう?ためしに呼んでみてよ」 「宇都宮さん」 「キモッ!!」 あー、やっぱり駄目だ。 なんか城島に宇都宮さんとか呼ばれたら気持ち悪いわ。 違和感ありあり。 「おい、酷いな。自分から言っておいて」 「つい本音が」 「ま、たしかにな」 城島は納得したように笑うとコピー出来た用紙を持って出ていった。 いや、お礼ぐらい言いなさいよ!? ま、城島らしーけど。 そんなわけで、城島が去ってからまたコピーを続けていると後ろから後輩がやってきた。 「宇都宮さーん」 「ん?どうかした?」 やってきた後輩は、噂好きで有名な白鳥。 うっわぁ。 めんどくさいのが来ちゃったよ。 白鳥は嫌いじゃないんだけど、この子噂好きなのよね。 「やっぱり城島課長とデキてるんですか!?」 '
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!

453人が本棚に入れています
本棚に追加