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「何よー、悪い?忘年会なのよ」
「いや、ぶっつぶれた先輩を介抱するの俺なんですけど……」
そう、何故かいつも酔っ払って千鳥足の私を介抱するのは田沼。
ま、家が近いって理由もあるんだけど。
「いいじゃない。それも仕事の一つよ」
「先輩の介抱も仕事ですか……」
「何?他の部署のお姉様方にお持ち帰りされたい?」
「全力でやらせてもらいます」
田沼はニッコリと笑ってそう言った。
そりゃ、お姉様方にお持ち帰りされたらねぇ。
田沼の場合冗談じゃなくてリアルに危ないからね。
普段から熱い視線を感じるわ。私までもが。
「ま、そんなわけだから頑張ろぉー」
「……そうですね」
そうして私たちは休憩室を出て、仕事に取りかかったのだった。
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「ぷはっ。あー、やっぱり最高ね」
「先輩、さすがに女捨てるのはまだ早いですよ」
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