恋心は突然に

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「何よ、それ」 「いや、先輩飲みっぷりが男前です」 何よー、いいじゃない好きなんだから。 それに、わざわざ私が助けてあげたのにその態度はどうなのよ? もちろん私は同期たちと飲んでいたわけよ。 まぁ、殆どが嫁に行って今は男ばっかりなんだけど。 そんなわけで、楽しくのんでいたら突然田沼からのSOSが発信された。 「突き返すわよ」 「勘弁してください」 田沼はまぁ、予想通り沢山の女の子たちに捕まっていた。 で、異様雰囲気を醸し出していたわね。 うん、何故か田沼が食べられそうな錯覚に陥ったわ。 田沼が私と目が合うと、逃げるように(実際逃げてきたんだけど)お酌をしに来た。 ……で、今は何故か田沼と二人で飲んでいるんだけど。 「田沼、女の子たちからの視線が痛いわ。戻りなさい」 「俺を殺す気ですか先輩」 '
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