DEATH MOOM

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「あぁ。知っている。至るところの『死月』の話を調べたさ。だがすべて、外れだった」 須川刑事は、お茶を一気に飲み干して立ち上がる 「さて。そろそろ署に来てもらっていいか?長話をしていたら他の連中が心配するからな」 「はい。わかりました」 私達は、靴を履き須川刑事の車に乗り込む 「たしか昔もこんな感じの座席で乗ってたな……」 私は窓の外を見ながら呟いた するといきなり前に人が飛び出してきて、須川刑事はブレーキを踏んだが間に合わなかった 「クソッ!お前らは、ここにいろよ!」 須川刑事はそういうとすぐに車から出ていった 「たしか昔もこんな感じで……」 私はだんだん鮮明に思い出す 「お前はッ!」 須川刑事が車で跳ねてしまった人から離れた 私は、気になって外に出てみた 「わ、私!?」 私は須川刑事が跳ねた人をみて驚いた 「馬鹿かッ!車にいろ!」 須川刑事は、銃を取りだして警戒する 「痛いわね……あら?貴方達は私が見逃してあげた子達じゃないの……偶然ね」 ムクッと立ち上がって私たちをみた私にそっくりな人がいった。 そうか……こいつが……喰ったんだ 「お前が俺の家族を喰ったのか!」 須川刑事は、銃を構えて発砲する体制になる 「えぇ。喰ったわよ~。美味しそうだったから~。私の自己紹介をしときましょうか……。私は、『雷劉 光』のオリジナル。光劉 雷(こうりゅう らい)というの宜しく~」 光劉 雷……私のオリジナル? どういうこと……? 「訳がわからないという顔をしてるわね~。教えてあげようか?」 光劉 雷は私に不気味な笑みを浮かべながら言うと車の方をみる 「あら?美味しそうな子達を連れてるわね」 光劉 雷は車の方に近づいていく 「止まれ!撃つぞ!」 「撃ってごらんなさい」 バンッと乾いた発砲音が響き渡るが光劉 雷には当たらなかった 「警告だ。次に車に近づけば当てる」 須川刑事は、照準を合わす 「警告なんてしなくて良いのに」 光劉 雷がクスクスと笑うと光劉 雷の姿が消える 「須川刑事……私が人間だと思う?」 光劉 雷は須川刑事の後ろにたっていた
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