第2話 王様降臨

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  ――その中で、取り残されてしまった私。 天道、先輩と二人、見つめ合うような形になってしまった。 なんて綺麗な人だろう。 恐ろしく整った顔は、この世のモノでは無いようで。 少し長めの前髪から覗く、恐ろしいほど漆黒のその瞳は……見る者全てを虜にしてしまう程の魅力。 「……なに見てんの」 思わず見とれていると、天道先輩が眉を寄せた。 「ご、ごめんなさい……!」 「早く君も消えてくれない。言ったよね、ここ、俺の場所」 「はい……あの、そうしたいんですけど……」 「は?」  
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