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グッと力を込めて、なんとか立ち上がろうとしてみるも、すぐにべしゃ、と座りこんだ。
「……膝が震えてるみたいで」
「……」
「……すみません。収まったらすぐに立ち去るので……」
「……」
天道先輩は真っ黒な瞳でジッと見下ろすと、スタッと私の傍に降り立った。
「……傷」
「え?」
「君、身体中傷だらけだね」
膝小僧に出来た青アザに、天道先輩が手を伸ばす。
それは昨日、階段からつき飛ばされた時に出来た傷だ。
「……っ」
「痛む?」
「い、いえ……っ」
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