第2話 王様降臨

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  ふるふると首を横に降ると、天道先輩は無言で腕を掴み、グイッと引っ張りあげた。 「て、天道せんぱ……?」 「ミヤビで良い」 「み、ミヤビ先輩、ドコに行くんですか……?」 「保健室。歩けないみたいだから、俺が連れてく」 「だ、大丈夫です……!」 だって。 保健室なんか行ったら。 ぶんぶんと首を振って抵抗するけど、先輩は気にする事なく階段を下りていく。 「あ、あの、ミヤビ先輩……っ」 「……」 私の問いかけなんて完全無視で、どんどん進んでいく。 そして、目的の場所に到着すると、バン、と扉を開け放った。 「リク。この子見て」  
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