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――ドンッ
衝撃と共に、グラリと身体が前のめりになる。
バランスを崩して、反射的に両手を地面につけると、持っていた教科書がハデな音を立てて落ちていった。
「園原さん、大丈夫ぅ?」
階段の上から、桃川さんの甘い声が響く。
周りの友だちと唇を歪ませて、クスクスと嘲る様に笑った。
「ごめんねー? 園原さんがいるって気付かなくってさぁ~」
「……いえ」
小さく呟いて、散らばった教科書を拾い集める。
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