第2話 王様降臨

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  そう、どこからともなく聞こえてきた言葉に、桃川さんの動きがピタリと止まった。 バッと振り向いて、叫ぶ。 「誰……っ!?」 「君たちさ、ここが俺の場所だって知ってて騒いでる?」 落ち着いたトーンだけど、刃のように冷たい声音。 その声は、上から。 貯水槽が置いてある、梯子を登った場所から聞こえてきた。 ユラリと黒髪が揺れて、氷の様な醒めた瞳がこちらを捉えた。  
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