第2話 王様降臨

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  「…っ、天道センパっ……!」 サァッ、と桃川さんの顔が青ざめる。 桃川さんの友だちも怯えた様に息を呑んでいて、カタカタと震えている。 その中で、私だけが平然としていた。 ……天道先輩? そう呼ばれた男の人は、酷薄な視線でこちらを見下ろすと、クスリと唇だけで笑ってみせた。 「消えて。今すぐ。……それとも、俺が消そうか?」 「……っご、ごめんなさいっ」 桃川さんと友だちは、バタバタと足音を立て、あっという間に去っていってしまった。  
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