No.001

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  ――――母さんっ!!!! ――どうして…どうしてあんたは、俺を産んだ――!! ―俺は、産まれる事なんか望んじゃいなかったのに―― ――  私は   から  あなたを    きよ。―― ハッと大きく目を見開き、初めて自分が眠っていた事に気づいた。 はぁはぁ。と荒い息のなか、固いベッドの上に起き上がる。 滝のように流れる汗を、二の腕で拭い、ビショビショになったTシャツを、パタパタと動かした。 ―――また、あの夢か。 前髪を適当にピンで止め、洗面台の前に、立ち上がる。 ジャーーッと流れる水を見つめ、俺は物思いに耽った。 ――きっとあれは、母親との記憶なのだろう―― 自分でも覚えていない、母親の……  
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