No.001

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  俺と同じ、金色の髪…… それは、ワケア民族の証。 俺とは違う、緑色のタグを耳につけているレイが、少しだけ羨ましい。 タグの色は、目の色によって、決まっている。 そしてタグの色によって、俺達の格も、決まるのだ。 「朝っぱらからお前が元気すぎるだけだろ。」 「ひっでーな。ジン」 レイはクスクス笑いながら、俺に言い返してくる。 俺とは正反対、LV.1の、レイ。 中性的な顔立ちをしていて、細身。 一瞬見ただけだとまるで女にも見えるような容姿だ。 食堂は、ガヤガヤと賑わっている。 なぜ、こんな監獄に入れられていて、こんなに元気にいられるのだろう。 そんな事を考えながら、俺はレイと共に、フロントへと続く長い長い列の最後尾に並んだ。    ‡‡‡‡‡‡ 「あの、一緒に食べて良いですかー?」 俺とレイとで、質素な食事を口へ運んでいると、髪の長い女が、急に話しかけて来た。  
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