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【冬の足音】
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音のない冬の足音が
ゆっくりと近づく頃
君を愛した
長く伸びる二つの影に
未来を見つめていたんだ
上手に生きなくても
……、いいんだよ
つまずかないように
歩ければ
……、それでいい
音のない冬の足音
その足音のように
愛し合いたい
人は言葉を選んだから
上手く伝えられない
優しく抱き合えば
……、わかるのに
冬の足音と共に
寒い季節が訪れて
君と寄り添える
季節も訪れた
まだ見ぬ春も
待ち遠しい
音のない冬の足音が
ゆっくりと近づく頃
君を愛した
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