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【はつ恋】
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あの頃の僕は
君の事で
頭がいっぱいだった
夏に咲く
向日葵のように
堂々と
空を見あげていた
失う事なんて
考える必要が無いほど
真っ直ぐに
空を見上げてた
優しくなれた
不思議な程に
全てに優しくなれた
夏の星空さえ
抱き抱えられる
そんな僕が居た
屋根に寝転んだ
十五歳の夏の夜
優しくなれた
僕が居た
.
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