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「ぎっ、りぎりセーフっ!」
キーンコーンカーンコーン
俺がそう叫んだのと、学校のチャイムが鳴ったのはほぼ、いや…同時だった
「おっせーよ理雨!」
「早く来いよーっ」
「遅刻じゃねーのか?」
「てか誕生日に遅刻とか馬鹿だろっ」
口々に皆が俺のことを笑いながらはやし立てる
「うるせっ!ギリギリセーフだ、遅刻じゃねーよっ!」
悪友達にはとりあえず怒鳴り声で返す。
スタスタと他のクラスメート達の間を横切っていつもより早めに席に着いた
「起立ーっ、礼ー」
教師が来て、退屈な授業が始まった
退屈なことは寝てしまうのに限る、そう思って俺は早くも幸せな浮遊感と共に、眠りについた
…この後、自身に降りかかる運命など予測出来ずに。
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