はじまり

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道の真ん中で泣いているから 通行人が “邪魔だ” というような目で俺を見てくる 時には わざとなのか、 そうでないのか、分からないが 俺を蹴っていく人もいた でも、そんなの気にならなかった 邪魔になろうが迷惑だろうが どうでもよかった とにかく泣きたかった ところが、俺の肩を トンッと、優しく叩く人がいた 俺は 顔をグシャグシャにして 泣いているのにも かかわらず 反射的に顔をあげてしまった “しまった”っと思ったが もう遅い… 一瞬、涙で視界がぼやけたが そこに立っていたのは おっさんだった。 おっさんは 泣いている俺を見て 少し驚いた顔をした 「どうしたんだい…? どこか痛いのかねぇ?」image=439251328.jpg
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