家出

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―…目を覚ました 辺りは少し暗い。 多分、5時ぐらいかな? 早くおひさま園に帰ろう… 朝ご飯には間に合わなきゃな… 腹、減った… 俺はおもいっきり伸びをした 誇「ん~~っ!っぱ!」 昨日、丸まって寝てたから 体の筋肉が痛い。 結論:;野宿は楽しくない 昔っから 大概は傷ついても 1日あれば元気になる俺。 昨日、フラれた という事実は消えないし 大好きだった彼女は もう俺の彼女じゃない。 思い出せば泣きそうになるけど とりあえず 元気を取り戻したし ちゃんと笑えると思う…! おひさま園に帰ろう…! 誇「あー… 頭かゆいな… 風呂、入りてぇー…」 と呟きながら 頭をボリボリと掻く俺。 「あれ…?君は…昨日の…?」 聞き覚えのない声が 後ろから、聞こえきた。 誇「…?あ!」 声の主を見て驚いた それは、昨日 俺の肩を優しく叩いた おっさんだった。 改めておっさんを見る。 おっさんは たれ目で優しそうな顔だ… 髪の毛は染めているのか、茶色。 アゴにはヒゲがあって ヒゲは黒色だ 鼻筋は高く、それなりに男前… なんだろうけど 目の下にクマがあるから どうしても疲れた顔に見える 誇「…おっさん…クマやべぇぞ!?」 「おっさん、おっさんって… 僕はまだ30なんだけどなぁ… 僕は、夜の仕事でね… 今から銭湯へ行って そのまま家に帰って寝るんだよ」 おっさんはニコッと笑った 笑顔は優しいんだけど どうしてもクマが気になる つーか、夜の仕事って… ……やらしー… 誇「銭湯いいなー」 「…?一緒に来るかい?」 誇「金、ねぇんだ! じゃあな!おっさん!」 俺は おひさま園へ走った 「…!…っ!」 後ろでおっさんが 何か言ってたけど 早くおひさま園に帰りたくて 俺は無視して走った
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